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Biome の設定

Biome はデフォルトで十分な機能を提供するので、設定ファイルの使用はオプショナルです。 デフォルトの挙動を変更したい時に設定ファイルを使用してください。

Biome の設定ファイルは biome.json という名前で、プロジェクトのルートディレクトリに置く必要があります。 通常、プロジェクトの package.json が置かれているところがルートディレクトリになります。

例えば、以下の設定ファイルは formatter を有効にし、インデントスタイルと幅を設定します。linter は無効になっています:

{
"formatter": {
"enabled": true,
"indentStyle": "tab",
"lineWidth": 120
},
"linter": {
"enabled": false
}
}

biome init を実行すると、以下のデフォルト設定が出力されます:

biome.json
{
"$schema": "https://biomejs.dev/schemas/1.9.4/schema.json",
"vcs": {
"enabled": false,
"clientKind": "git",
"useIgnoreFile": false
},
"files": { "ignoreUnknown": false, "ignore": [] },
"formatter": { "enabled": true, "indentStyle": "tab" },
"organizeImports": { "enabled": true },
"linter": {
"enabled": true,
"rules": { "recommended": true }
},
"javascript": { "formatter": { "quoteStyle": "double" } }
}

Biome は最も近い biome.json を自動で検出します。 実行時のディレクトリから biome.json を探索し、以下の条件を満たすまで親ディレクトリを探索します:

  • biome.json ファイルが見つかった場合
  • biome.json が見つからなかった場合、Biome のデフォルト設定を適用します

例えば以下のようなディレクトリ構成の場合:

└── app
├── backend
│ ├── package.json
│ └── biome.json
└── frontend
├── legacy
│ └── package.json
├── new
│ └── package.json
└── biome.json
  • app/backend/package.json で実行された biome コマンドは app/backend/biome.json を使用します
  • app/frontend/legacy/package.jsonapp/frontend/new/package.json で実行された biome コマンドは app/frontend/biome.json を使用します

以下のファイルは現在 Biome によって無視されます。 つまり、これらのファイルに対して Biome は何も診断を行いません。

  • package.json
  • package-lock.json
  • npm-shrinkwrap.json
  • yarn.lock
  • composer.json
  • composer.lock
  • typescript.json
  • tsconfig.json
  • jsconfig.json
  • deno.json
  • deno.jsonc

json.parser.allowCommentsjson.parser.allowTrailingCommas オプションが true に設定されている時、以下のファイルは JSON ファイル としてパースされます。 これは、VSCode などのエディタがそのように扱うためです。

  • tslint.json
  • babel.config.json
  • .babelrc.json
  • .ember-cli
  • typedoc.json
  • .eslintrc
  • .eslintrc.json
  • .jsfmtrc
  • .jshintrc
  • .swcrc
  • .hintrc
  • .babelrc